このブログは、IDG社より発刊されていた「システム管理者の眠れない夜」の著者であった故柳原秀基さんを偲んで書いているシリーズです。

柳原さん、東京理科大の佐藤先生の3人で動き出す事になったNT-Committee2ですが、元々は、周りにそれほど仲間のいないITのシステム管理者が情報交換していきましょうや、というスタンスで、力を入れすぎない、誤解を恐れず言うと遊び感覚で、立ち上げられました。
もう少し言い方を変えると、自分達の知的好奇心を満たす事、だったのかもしれません。

設立は1997年11月27日。ポリシーとして前身であるNT-Committeeでも「メーカーやベンダー非依存のユーザーグループ」を謳いました。その事もあって、アカデミアに属する佐藤先生にリーダーになっていただき、3人で「長老組」を構成し、メンバーもどんどん増やすのではなく、最小限でこじんまりとやっていこうという事になりました。

柳原さんは大阪、佐藤先生は北海道、私は東京という事で地理的には全く離れていて、連絡はメールベースでした。そこで、WindowsNTに関して一家言を持ち積極的に色々な所で情報発信をしておりJWNTUGのメンバーでもあった原水さん、大川原さん、河端さんなどがNT-Committe2メンバーとなりました。

関西では、柳原さん、原水さん、河端さんらが日頃酒盛りをしていて、そこから色々なアイディアが出てきました。その酒盛りの場所は今は無いのですが甲子園球場あたりにあった『月桃』という沖縄料理屋さんでした。私が沖縄料理に始めて接したのも月桃でした。

彼らは月桃に勝手にWiFiを導入し(笑)、そこからリアルタイムチャットなど色々な情報発信もしていました。自由でしたね。
当時まだFacebookもTwitterも無く、情報交換はパソコン通信かメーリングリストでした。チャットはChocoaを使っていた頃です。