学会のオンライン化
現在弊社では、SICE(計測自動制御学会)の学会のオンライン化に協力しており、毎週オンライン会議でさまざまな議論をしています。学会のオンラインでの開催は、例えば3月に開催された情報処理学会 創立60周年記念第82回全国大会(https://sites.google.com/view/ipsj82taikai/#h.2ni0g7jxbnik)などではZoomを使ったオンライン会議が開催されていました。
SICEの年次総会のような国際的な学会のオンライン化を考える場合、世界中から参加者がいるため、時差と利用環境が課題となります。真夜中に参加するのは困難なため、どうしてもオンデマンドのデータ(録画済みの発表動画)が必要で、かといって全部オンデマンドだと生のやりとりが無くなり参加している共在感が無くなる、という事が課題です。また、国や組織によっては利用できるツールが制限を受ける場合があるため、ブラウザなど汎用のアプリケーションでも代替の効くシステムが必要となってきます。
SICEだけでなく学会は軒並みオンライン化を模索中で、SICEではZoomを使ったリアルタイムセッションとオンデマンドのデータを使ったslackライクな議論のスペースを設けようと検討しています。
Zoomもウェビナーを使って実用を想定したテストをしてみると、ホストのコンピュータが固まってしまうなど不慮の障害があったりして、バックアップシステムなど、セキュリティの配慮以外にもさまざま検討が必要になることが浮き彫りなってきました。開催は9月ですが、それまで試行錯誤は続きそうです。